QED~flumen~九段坂の春 by 高田 崇史

QED~flumen~ 九段坂の春 (講談社ノベルス)

QED~flumen~ 九段坂の春 (講談社ノベルス)


『九段坂の春』『北鎌倉の夏』『浅草寺の秋』『那智瀧の冬』の4編構成で、
それぞれ中学生の桑原崇、高校生の棚橋奈々、大学生の小松崎良平、御名形史紋が登場する。
(史紋登場以前なら4人目は棚橋詩織のはずだろうが…キャラの強さで史門に負けたようだ)
シリーズのメインキャラ達各々の若き日の切ない過去の出来事を通してひとつの悲劇が綴られる。


今を知っている人間の若い頃の話というのは、微笑ましかったりする反面、なぜか切ないものが多い。当人が自覚するしないは別にしても「初恋」とかが関わってくればなおさらだ。


ちなみに、「flumen」って何語?どういう意味?ググると「炎」「流れ」「風」などいろいろ出てくるんだけど?


あとタタルと史紋以外の登場人物たち、遠野の河童さんや教師はともかく中高生まで、なんだってこんなに歴史に蘊蓄語れるんだ?それって普通じゃないだろ?


しかし、4人の中では新参者の『毒草師』御名形史紋。タタルとかなりキャラがかぶっているように感じるのだが、今後どう関わってくるのだろう…徐々に存在感が大きくなっているようでちょっとウザイけど楽しみ。
次巻が『 QED 諏訪の神霊』その次に『毒草師—QED Another Story』と来るのだからなおさらである。

QED 諏訪の神霊 (講談社ノベルス)

QED 諏訪の神霊 (講談社ノベルス)

毒草師 QED Another Story (講談社ノベルス)

毒草師 QED Another Story (講談社ノベルス)